オーストラリアの酪農で働こう!牛ファームでの経験 Moxey Farm ーGooloogongー
今回はDaily Farmで働いた経験を書いていきます。
私が働いたのはMoxey Farmでした。
NSWの中でもとても大きなDaily Farmです。
今のところアジア人がほぼいないので、完全ネイティブ英語環境になります。
最近はバックパッカーの労働者不足でアイランダー(オーストラリア周辺の島国から来た人たち)が入ってきました。(このファームでは22年以降)
なので、英語力をさらに伸ばしたい!!オーストラリアの酪農で働いてみたい!!という人にお勧めのファームです。
働いてみたいという人はWebsiteからの申し込みになります。
場所はGooloogongという周りに何もない小さな町にあります。
買い物はGooloogongに小さなGrocery店もあるんですが、基本的にCowraやForbesなど30分ほど離れた街まで行きます。なので車は必須です!!
アジアンマートはOrangeという街にあるんですが、日本や韓国のものはあまりないです。だしの素が必要な人はここのファームへ行く前にあらかじめCityなどで買っておきましょう!!
★仕事内容★
色んなポジションがありますが、私が知っている中で、バックパッカーが働くことのできるポジションが以下の4つです。基本的にどのポジションで働きたいと言わなければ、Milkingポジションで働くことになります。*日本で酪農経験がある人や専門的な分野を勉強した人はMaternityやラボ(人工授精を行うラボ)で働くことができると思います。
Milking・・・ひたすら牛の乳しぼりの機械(Milker)を牛にとりつける作業。
Baby barn・・・生まれたばかりの牛の赤ちゃんの健康管理、ミルクトレーニング。
Calf barn(AF barn)・・・生まれて1週間が経った牛の赤ちゃんの健康管理。
Maternity・・・妊娠した牛が赤ちゃんを産むまでの健康管理。
私が経験したのは、MilkingとCalf barn。Baby barnはお手伝いでいきました。私は日本で酪農の経験はありませんでしたが、Calf barnで働きたいという強い希望を最初に出していたので、MilkingからCalf barnに移動することができました。
★Milking(ミルキング)仕事内容★
簡単に言うと、ひたすら牛の乳しぼりの機械(Milker)を牛に取りつける作業になります。ここのファームはとても大きなファームなので、一度のミルキングで、100頭一気に行います。それを何回も繰り返します。手袋をつけますが、牛のウンチが手の上に落ちてくることがあるので、基本汚れる仕事だと覚悟してください。
P1・・・牛を入れて、ミルカーをつけていく。歩き続けるミルキング。
P2・・・牛が機械にのってまわるので、その場で立ってのミルキング。
P3・・・病気の牛のミルキング。
基本P1に入りますが、ヘルプでP2やP3に行くことがあります。
★Calf Barn(͡仔牛の納屋)の仕事内容★
AF Barn・・・生まれてから1週間~2ケ月近くの仔牛の世話をします。数は約1200匹。仕事内容はミルクの粉の補充、健康管理とワクチン接種、掃除をします。ワクチンや薬を打ちますが、最初のトレーニングで丁寧に教えてくれます。餌をあげるのにトラクターを運転することがあります。運転の仕方も丁寧に教えてくれます。
Baby Barn・・・生まれてすぐの仔牛の体調管理をします。生まれたばかりの仔牛は体調が安定しないので、要観察になります。ミルクのトレーニングに時間がかかるので、AF Barnから助っ人で行くことがあります。
★労働時間とシフト★
Milking・・・8~12時間。
Milkingのポジションでは朝と夜のシフトがあります。
Calf Barn・・・10時間。7時~3時半くらい
★給料・Payslip★
最低時給。支払いは2週間ごとの支払いになります。ファームハウスに住む場合、毎2週間給料から引かれます。作業着代も引かれます。ナイトシフトやホリデーは給料がUPします。
★必要な物★
【共通】
Qfever・・・採用される前にQfeverを受けるように言われます。
作業着・・・仕事の服は給料から引かれるので、ファームが用意してくれます。足りなければ誰かが残していった服もあるので、それも使うことができます。
Gumboots・・・牛に踏まれることがあります。安全のための靴です。レインブーツはダメです🙅。これは自分で用意しなければなりません。Gooloogongへ行く前に大きな街で用意してください。
手袋・・・Latex globeをファームが用意してくれます。
【Milking】
帽子・・・うんち💩が飛んでくるので、帽子があった方がいいです。
眼鏡・・・うんち💩が目に飛んで入ってきます。必要な人は用意してください。
帽子と眼鏡に関しては、必要だと思う人だけです☺うんちが飛んでくるといっても、慣れてきたらどれくらい離れればうんちがあたらないのか、いつ牛がうんちをするのかわかるようになります☺💡
【Calf Barn】
HiVisジャケット・・・冬はとっても寒いです。特に朝は凍えます。スーパーバイザーに言えば貸してくれるかもしれません。
Qfeverについて(Brisbane)
Qfeverはウシ、ヤギ、ヒツジ、イヌ、ネコなどの動物体内に存在する感染症です。非常に感染力が強いので、酪農で働きたい場合はQfeverワクチンを接種し、証明書の提示を求められます。
インターネットでQfeverを受けられる病院をさがして、予約をします。※このとき、必ず受付にQfeverを受けたいと伝えてください。医師の中にはQfeverを扱わない医師がいます。私は受付にQfeverの話をしましたが、受付が医師にきちんと伝えず、予約し直さなければなりませんでした。幸い、他のクリニックでその日に予約ができたので、そこへ行くことになりました💦
Top Health Doctors https://mountviewfarm.com.au/
予約1日目は、アレルギー反応がでないかの血液検査と皮膚テストをします。実際に少量のワクチンを打ち、血液検査を受けます。(血液検査はワクチンを接種した場所とは全く別の場所で、自分たちで探して行かなければいけませんでした)1週間後、検査結果が医師に届き問題がなければ、2回目の予約日にワクチンを接種することができます。クリニックに領収書と、Qfeverの証明書を出してもらい、これをファームに提出します。
費用はクリニックによって様々です。$300~$700近くでしょうか。
いくつかのクリニックに電話で聞きましたが、値段の差にびっくりしました。
私が行ったクリニックは
QfeverはGreenslopes Clinic
1日目 skin test$65+診察代$99
2日目 Qfever+診察代$263
血液検査は近くのOML Pathologyへ行きました。
血液検査 $27
どちらも丁寧に対応してくれました☺
★accommodation★
基本的にファームが用意してくれます。週$80でした。家とDongaと呼ばれるもの2つがあります。Dongaはキャラバンパークと同じような作りです。
コインランドリーのように洗濯機と乾燥機がいくつかあり、無料で使えます。
もちろん、仕事着用と普段着用とわれています。
ただし、ファームハウスに空きがない場合があります。その場合、CowraやForbsでシェアハウスを探す必要がありますが、あまり数はありません。ファームハウスの部屋の空きがあればラッキーです。
★姉妹ファーム★
Victoriaの方に姉妹ファームがあるそうです。Gooloogongが本社になりますが、そちらも試しにアプライしてみるのもいいかもしれません。(私は働いたことがありません)
★セカンドやサードビザ★
オーストラリアの中でとても大きなデイリーファームなので安心してください!!多くのアイルランド人がここでビザの日数稼ぎをしていました。
★アプライ★
人が足りないので、特にMilking。返事がくると思います。
★大変だったこと★
1ミルキングでは、腕が筋肉痛になりました。でも、2週間くらいですぐに慣れました。
2周りの人とのコミュニケーション。みんな仕事中お話が大好きです。私は不器用だったので、仕事(Milking)しながら話すことはできませんでした。なので、家では話すようにしてました。
3仔牛が人間を母親と間違えて頭突きをしてくる。掃除中囲まれて大変でした💦でも本当にかわいいです♡
★注意事項★
Calf Barnでは仔牛が安楽死されるところを目の当たりにすることがあります。とても悲しいです。動物が大好きで優しい人にはキツイ場面かもしれません。一応覚悟しておいてください。
周辺に何もないので、つまらないかもしれないですが、その分出費を抑えることができるのでかなり貯金することができました。Calf Barnで働いた経験はとても良かったと思っています。
では、幸運を!!!
★おまけ★
周辺は菜の花がたくさんあってでキレイでした🌻